today(2015-23-14)

家がない人


撮影日:2015/12/08 機種: iPhone 6 Plus ISO: 32 露出: 1/30 秒 絞り: 2.2 焦点距離: 4.2mm


頭に被っているのは 農家の女性が農作業で被るような つば付きのひさしのついた帽子

ジャケットは異様に袖長く折り返してもまだ余る

短めのズボンから覗いた足は素足だ

この土手には いったい何人のホームレスが住んでいるだろう

ホームレスの中にも 持てるものも 持たざるものがある

ちょっとした小屋を立てて 発電機にエアコンまでしつらえて 車も持っている者がいるし 河川敷に畑まで持つものが居る

若いころ 池袋にいた 乞食は 汚い服をきて 髪は糊が付いたようになり ズボンは破れ肌が見えていた

あの頃 乞食は存在したが ホームレスがこんなに 恥ずかしげもなく 町の片隅で 当然のように 棲むような
風景が日本に現れるなんて 思わなかった

年間の自殺者が三万人・・減ったとはいえ 世界的に見れば上位の数字だ

税金が搾取され 福祉や労働環境が蔑ろにされて
いつの間にか 貧富の差が激しくなって ホームレスをただの怠け者として 蔑み忌み嫌う価値観

いつの間にか 当たり前となって その存在に対して 痛みも疑問も感じなくなっている

もっとも 難しいのは 望んでホームレスになっている人が半数以上いること・・・(ホームレスの現状調査と生活実態のアンケート) 

ただし その考えには ”諦め”やら ”開き直り”やら ”逃避”やら 色いろあるらしい

ちなみに ホームレスの平均年齢は50代が中心で 高齢化が指摘されている

生まれ落ちてから 成長して大人になって 家族を持って 老いを迎え 家族に看取られて 穏やかな死を迎えることが
人として難しいことなんだと 思います

普通であり続けることは 難しいね









いつもご覧頂きありがとうございます

コメント

  1. お久しぶりです。

    いいショットですね!

    いろいろ考えさせられます・・・。

    返信削除
    返信
    1. mikadoさん

      おはようございます

      土手や川っぷちにはブルーシートのホームレステントが散見できます
      身なりはきちんとした人が多いのですが
      時々人としての尊厳が心配な方もいます

      あちら側と こちらがわ

      これからどんどん境界が曖昧になっていくかもしれません

      削除
  2. 昔は新宿西口の通路にたくさんのダンボールハウスがありました。あれって強制撤去されたんでしたっけ(◔ั₀◔ั )
    あれを初めて見た時はなんだか嫌だったな。なんだかすごく気分が悪かったです。臭いし(笑)

    諦め、開き直り、逃避。そういう風になっちゃったのは何故なんだろう(´・ω・`)

    だからといって私は日本を諦めたくはありません。なんでも社会のせいにはしたくないです(≧血≦;)

    返信削除
    返信
    1. PHiRo♪さん
      おはようございます
      そういえば新宿駅の西口ロータリーや御茶ノ水の聖橋のあたりもひどかったです

      良識は普遍的ですが
      今は モラルが低下して 良識も隅に追いやられています
      社会というのは 少しずつ変わっていて
      自由のハードルが下がって 自主的なモラルもゆるくなっています

      そして・・ ちょっとした歯車が狂っただけで
      路上生活者になってしまう可能性は 誰にでもあるように思います

      社会のせいにするのは良くないけど
      政治に参加して 社会を変えていかないと
      いつの間にか 住みにくい世の中になります

      まぁ 難しいことはともかく
      まずは 自分の近い人間関係を明るく楽しくして行きたいです
      小さな幸せを広げることで 平和な世界に繋がるように

      削除

コメントを投稿

人気の投稿